良い物は誉める、悪いモノはそう言う。そして、その理由、なぜ悪いのか、
どうして良いのかを快刀乱麻の切れ味で解説しております。
彼の批評は、快感です。
パイプくわえて「○○と比べてどうだとか、☆★よりも少しいい」とか、「文化がどうの、センスがどうの」と曖昧な感覚表現を並べ立てて、その実くるまの本質について何も語っていないと言う某君もこれを読んで勉強して欲しいですねえ。
既に連載中に読んでいるという方も、連載中に掲載された予想中古車価格を追確認する意味で、再読の価値有りです。
当時の予想がかなり正確なんで感心しますね。
同様の著作として『人気中古車スーパーテスト』があり、本作はその続編というような位置づけになろうか。
とはいえ、単行本化の際に新しい内容が付け加わったわけでもなく、著者のファンであれば雑誌のバックナンバーを持っているはずなので、特に手に入れる必要は無い本である。バイヤーズガイドとしてはそれなりに有用なのかもしれないが、ベンツBMWジャガーアルファロメオポルシェ・・・・と、これらのメーカーを全部並べて検討する消費者もいないだろうし、必要な部分だけどこかで目を通してしまえばそれで済んでしまうような気がする。
これまで著者の単行本はバイヤーズガイドに留まらない読み物としての面白さがあり、また自動車文化批評としても成立していたゆえにファンが多かったのであるが、今作は少々低調な印象がある。また各車種を点数化して評価しているものの点数の基準や読み方がわかりづらく、まだこなれていないと思う。